プログラマーのイメージ
フリーとして一人で活動するなら、打ち合わせや報酬面のすり合わせでクライアントと。
組織に属するなら、同僚のプログラマーや上司、後輩や、時には営業の方と。
開発からストアへのリリースまでを一人で行える方でも、デザインなどプログラムだけでは足りない部分については、依頼と言う形でデザイナーさんと打ち合わせなど。
なので、会話好きの方は話し相手がいないのはつまらない、と思うことはありません。
逆に、人と話すことが苦手だからプログラマーになりたい、と思っている方は尻込みしてしまうかもしれません。
ただ、意外に思うかもしれませんが、人と話すことはプログラムをはじめ、様々な技術の向上に役立ちます。
相手がプログラマーの場合、自分よりレベルが高ければ多くの知見を得られるでしょうし、同じくらいでも知識の範囲は異なるでしょうから、やはり得られるものはあります。
自分の方がレベルが高くても、自身の知識を伝え話すことには意義があります。
口に出して説明することで自身の理解度の低さに気づくこともあり、また、知識に乏しい相手だからこその発想に驚くこともあります。
この効果は話し相手にも発生するので、お互いにレベルアップにつながります。
話すのが苦手な方でも、趣味あるいは特技が同じプログラムなのでそれが共通の話題となります。
相手が先輩であればすでに同じ道を辿って来ており、その過程で話すことに抵抗がなくなるどころか、話好きになっていることもあります。
あなたが話好きになる可能性も十分にあります。
相手がプログラマー以外の場合でも、やはり技術を習得することに繋がります。
それは交渉力です。
例えば、こういったアプリを作成してほしい、となった場合、それが実現可能な機能かどうかを調査したり、かかる納期を見積ったりした結果、ここが難しいので納期を伸ばしてほしい、このような改善が必要だ、ということを提案しなければならない時があります。
交渉が必要な場面があるわけです。
最初は難しいかも知れませんが、徐々に要点がつかめてきます。
その結果、お互いがWin-Winとなるところを探すための技術が身に付くわけです。
また、そうやって得た技術は、昨今台頭してきたチャットツールでの文章力の向上にもつながります。
文章は会話と違ってレスポンスの速度も違いますし、お互いの表情が見えません。
それでも、会話での交渉力が身についていると、どのような文章がよいかがなんとなく見えてくるものです。
会話力、あるいは交渉力を身に着け、一般的なプログラマーのイメージを払拭しましょう。
それは、プログラムに勝るとも劣らない、あなたの強力な武器の一つになります。